2010Daijin-cup 無事終了!お疲れ様でした! 今回、走る方ではなくオフィシャルとしての参加となりました ワタクシ、アキミナミは1番ポストでのタイムキーパーでAキラーはクルー車現地塗装(笑)
クルー車塗装は・・・まあ、良いとして(Aキラー君・マシーン君お疲れ!!)ポストから見たD-CUPはとても楽しそうでした 実際はタイムキーパーの仕事が案外慌ただしく、レースはそれほど見られなかったのです それでも一日コースを見ていて思うこと有りましたので書いて見ます
題して「VWだけが何故オイル撒く!?」 オフィシャルをやってみて良く解ったのですが、オイルを撒いちゃうとオイル処理に時間を食われて走行時間が少なくなってしまいます 出来れば無くなって欲しいのです・・・ 後述しますが、空冷VWのエンジンはオイルが噴き易いのです。が、サーキットは基本的にオイル漏れ厳禁です。 今回の記事では、経年劣化によるOリングやオイルシールの破損などのトラブルは置いておきます・・・コースを走るなら 既存のオイル漏れは修理する事がマナーですので ここでは特殊なブローバイ処理方法を採用している車両は置いておいて、一般的な車両に向けて書いてみます 一般的な処理方法とは、 ・オイルフィラーから取り出し ・タペットカバーにニップルを取り付けて左右両ヘッドから取り出し ・フューエルポンプ跡地から取り出し 以上、4箇所から取り出し、キャッチタンクに入れる事を基本としてみます
さて・・・ Q:オイルが入っている車はどのクルマ? A: 全車 Q:D-cupやY's-cup でオイルを撒いちゃうのはどのクルマ? A: 空冷VW 自分もオイルは撒いた事が有るので人の事は言えませんが・・・事実でしょう
「ナゼ?」を検証してみたいと思います 先ず、構造的にオイルを撒きやすいエンジンなのです 一つは、縦置きのエンジンに比べ、エンジン実働時におけるオイルの油面とブローバイの取り出し口が近いのです 特にヘッドカバー内は凄くて、ベントホースをつけている場合はヘッド上面以上に油面が上昇したと思われる痕跡を確認した事が有ります これは高回転+横Gが掛かった時だと思われますが・・・ もう一つは、クランクのリアシール(プーリー裏の部分です)が無い事。ピストンがタナ落ちでも起してケースの内圧が上がったら どっかりオイルが噴出します。 それとダイナモタワー〜オイルフィラーにかけて、猛烈にオイル(ミスト?)が上昇してくる事。オイルフィラーが腐食して穴が開いていたり、 パッキンが劣化していたりすると結構な量が噴出します。
実際コース上で、走行前にメンテナンスを受けたハズの車両がどこからオイルを撒くか?・・・これはだいたい決まっているようです @ブローバイホース(抜けたり破損したり) Aタペットカバー廻り Bクランクプーリー裏 殆どこの3ケースでしょう 他にはサンプの脱落やオイルクーラーなどの配管関連が有ると思われますが、レーシングアクシデントが 絡む場合も有り対策しきれない気もしますが・・・ちょっとだけ後述します 例外的にオイルフィラーが低年式てのも有るでしょう
上記3ケースの原因と対策を考えてみましょう @のケースの原因と対策は ・ホースバンド締め忘れ これは、レース前のメンテナンスでタペット調整をした場合に閉め忘れてしまう事も有りそうです・・・ご用心を また、元々ホースバンドの無い部分(例えば純正フィラーとクリーナーBOXの間など)をホースバンドで締める事は有効です ストリートでは有り得ない振動が掛かってホースが外れてしまう事すらあります ・ブローバイホース劣化による抜け、破損 ブローバイホースが劣化して硬くなってしまうと折れたり割れたりしやすくなりますが、ホースバンドで締めても締めても抜けてしまう事が有ります 対策は思い切って交換する事です 小まめに交換する事と温度の事に気をつけてあげればホームセンターの糸入りホースでも使えます 但し、耐油ホースではないので耐久性は期待できません 自分の車にはこれを使っています・・・それでも1年以上は大丈夫です。 安いし、劣化の具合は変色で解るので自分は好きです ・タペットカバーに取り付けてあるニップルの形状が悪い パーツ屋さんで売っているタペットカバー後付けのニップルキットは溶接の必要が無い便利な物ですが、それ自身の取り付けネジが緩んでしまったり カリ首が無いのでホースが抜けやすいです 取り付けのネジ部分までホースを押し込んでそこをホースバンドで締めるとだいぶマシになりますが、カリ首を追加する加工などをする方が確実でしょう ・ホース組み付け時に脱脂が十分でない 油分が付いたまま組み付けると抜けやすくなります 特にカリ首の無いニップルは抜けやすいので注意が必要です
Aのケースの原因と対策は ・タペットカバーパッキンの吸い込み 2010D−cupでは発生しなかったようですが、周回レースでは多発していたトラブルです コルクのパッキンをボンドG17でタペットカバーに貼り付けて組む事で確実に防止出来ます シールパッキンではダメです 油を吸い込んだコルクのパッキンもボンドが効きませんからダメです パッキンは潰れてテンションが落ちてしまいますので毎度新品交換となりますから、個人でメンテする方も在庫を持っていた方が良いでしょう。 気持ち的にも余裕が出来ますし、現場での不意のトラブルにも対処しやすいです パッキンの吸い込みに対してはその他色々対策方法は有りますが・・・ここではこの方法の紹介に留めます ・タペットカバーやクリップの不良 タペットカバーが歪んでいたりクリップがヘタっていたりする場合は新品交換が確実です 特にクリップはヘタった物と新品ではテンションに雲泥の差が有ります
Bクランクプーリーの裏 ・ブローバイ過大による噴出し? 様々理由は考えられるのですが・・・ここからオイルが噴出すと言うことは何らかの理由でクランクケース内圧が 上がっていると思われます。当然、シリンダー/ピストンの磨耗による吹き抜けが疑われます。が、もっと簡単な所で ブローバイホースの詰まりや折れによって内圧が上昇している場合も考えられなくはありません。 サンドシールを取り付ける事で収める場合もあります。 圧縮圧力を測ったりする事で原因が絞れますが、思わぬ事が原因の場合も有りますので可能性を一つ一つ潰して行くことが大切です 社外のクランクプーリーの寸法が悪くてオイルを噴いてしまう事も有る様です。
以上、3パターンのオイル漏れトラブルについて書きましたが、その他に対処法も有ると思います。 トラブルにはより良い方法で対策を打って頂きたいです。
その他、オイルラインのトラブルについて少し書きたいと思います。 タケノコニップル+ホースバンドの場合、ホースバンドの品質と状態に注意が必要です。 ホームセンター物の中には「粗悪品」が含まれている場合が有ります。また、締め付けのオーバートルクにより見た目解り難くても 破損している場合も有りますから注意が必要です。 アールズやエアロクイップなどのフィッティングを使う場合は取り回しに気を付けないと緩んでしまう場合が有ります。 オイルラインは結構な圧力が掛かります。エンジン全開で油圧が掛かるとホースは硬い棒のようになります。 その時にフィッティングに緩み方向の力が加わってしまう時が有ります。 また、エンジンの振動とボディの振動がシンクロしない場合、やはり緩み方向に力が掛かってしまう時が有ります。 オイルラインの固定は硬すぎずゆる過ぎず、良い具合でやらなければなりません。自信の無い方はプロに任せて良い部分です。 ミッションマウントの強化をしていない車は特に注意が必要です。
サンプについてですが、取り付けると確実に地上高が下がります。これはサーキットを走る上でも確実にマイナス要因です。 メジャーサーキットもミニサーキットもエスケープゾーンは結構デコボコです。 しかし、オイルの片寄りによる油圧低下を防げるメリットも大きいので、取り付けは推奨なのですが・・・ぶつけないように注意して走る事も大切です。
今回は走らなかったので・・・オイル漏れ対策のさわりの部分だけ書いてみました。 少しでも皆様の参考になれば幸いです。
|